涼しくなると、とたんに創作にエンジンがかかる。ようやく、最低限、この児童文学作品に必要なだけの体力が集まったという感じだ。
ちょうど、創作帳とは別に、頭に浮かんだことを何でも書き殴る『ほぼ日ペーパーズ』の新しいものを下ろした日と重なり、新鮮な気分。
だが、今日はストーリーをどんどん先へ進めるというわけにはいかなかった。細かな部分が気になり、その調べものに結構時間が費えてしまった。せっかちな操作で何度かパソコンが固まってしまったくらい、気が急いた。
子供たちが白ネコに誘われて向かう先は、マグダラのマリア、フランス語にするとマリー・マドレーヌがモデルである乙女が囚われた場所。正確にいえば、『マリアによる福音書』をイメージ化した女性ということになる。
『マリアによる福音書』には、東西の思想を一つにする鍵があるとわたしは考えている。
子供たちは鍾乳洞の部屋のようになった場所でおやつにするために、お菓子の箱を持って行くのだが、そのお菓子の詰め合わせの中にマドレーヌを潜ませておこうと思う。マドレーヌの賞味期限は1週間から2ヶ月とばらつきがある。
お菓子と瞳が持って行く綺麗なロウソクは、子供たちが文明圏から来たことの証明となるものだから、味が落ちたり、腐ったりしていてほしくない(わたしの好きなアンリ・シャンパンティエのは14日)。子供たちが中世風の世界に何日いることになるのか、まだはっきりさせていないが、当初予定していたよりも長い滞在となりそう。
翔太が携帯するライトのことでも迷った。ストラップ型のライトを瞳のリボンで首にぶらげるくらいなら、ネックライトにしたらいいではないかと思ったのだったが、人気のパナソニックのLED防滴ネックライトは2,270円(税込)で、翔太が小遣いで買うには高すぎる気がした。わたし、このネックライトほしい。優れものだそうだ。
ネックライトはメーカーにこだわらなければ、安いものもあるそうです。よくお気遣いくださる訪問者のお一人から教わりました。いつも、ありがとう