恐竜展を観に行ったり、秋芳洞を取材したりしたことで、自作童話『不思議な接着剤』のストーリーが変わってしまった。当初は250枚の予定だったが、枚数が増えそうだ。
序破急のうち、序の出来ている部分だけで78枚。だいたいこれで80枚。急は50枚くらい。真ん中の破は短くても170~200枚にはなるだろう。
鍾乳洞での子供たちのこと、竜の来歴、錬金術師の父子の来歴を語り、子供たちのうちの一人翔太の喘息の発作、また鍾乳洞の向こう側に広がる街の景観、時代背景、人々の様子を描き、魔女裁判をクライマックスとしなければならないのだ。
170枚として300枚か。ちょうどよい枚数のような気もする
ここで、岩波少年文庫からわたしの好きな作品を拾って、400字詰原稿用紙換算で何枚の作品なのかを調べてみたい。
●バラージュ・ベーラ『ほんとうの空色』(徳永康元訳、2001年)
9頁から始まっている。童話は挿絵が多いので、本文の枚数を探るためには、その分を除いたほうがよい。挿絵を、頁全体、2/3頁、半頁、1/3頁、1/4頁に分類して、頁数に直してみよう。
そうすると、『ほんとうの空色』の場合、
146頁-8頁=138頁。挿絵はだいたい15頁分だから、138頁-15頁=123頁
(123頁×36字×11行)÷400字≒121頁
『ほんとうの空色』は400字詰原稿用紙で121枚の作品だ。
以下、同じやりかたで調べてみる。
●ジョージ・マクドナルド『かるいお姫さま』(脇明子、1995年)……142枚
●エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン『クルミわりとネズミの王さま』(上田真而子、2000年)……222枚
●アストリッド・リンドグレーン『長靴下のピッピ』(大塚勇三訳、1990年)……262枚
●アストリッド・リンドグレーン『ミオよ わたしのミオ』(大塚勇三訳、2001年)……318枚
●アストリッド・リンドグレーン『はるかな国の兄弟』(大塚勇三訳、2001年)……484枚
わたしの作品は『ミオよ わたしのミオよ』くらいの枚数に仕上がると見ていいだろう。