創作ノート - 不思議な接着剤

執筆中の児童小説「不思議な接着剤」のためのノートです。 リンク、転載を禁じます。

2008年01月

 ショックなことに、忍者ブログ「マダムNの創作ノート」に、ジュゲムブログ「マダムNの児童文学作品」で連載中の作品『不思議な接着剤』の構想を書いて保存したら、そのとたんに画面が真っ白になり、記事が消滅してしまった!

 その構想というのが、主人公の少年紘平が、不思議な接着剤クッツケールを使って、今日としあさってをくっつけることにより、苦手な工作の宿題の提出日を明日もろとも消そうとする場面に関するものだったのだ。

 紘平に、この世に混乱を惹き起こしたという自覚はない。

 消された2日間は彷徨えるユダヤ人のように、その間に起きるはずだった出来事を満載して、幽霊船のように宇宙――異次元――の波間を漂うしかない。

 その幽霊船には、生まれてくるはずだった赤ん坊も乗っている。

 そして、地上には、異様な停滞と渋滞が起きている。

 それ以前に、カレンダーの世界では、受け持ちの数字(日付)を奪われた2つの曜日の歎きというものがあるはずだ。

 まあ、地上から2日間が消滅したことによって、どんな出来事が起きるかは、これからゆっくり考えていってよい。なぜなら、これらのことが明らかになるのは、鍾乳洞における紘平たちの冒険が終了してからなのだから。

 そんなことを書いて記事をアップしたとたんに、画面が真っ白になるとは。まさか消滅の構想が消滅するなんて。わたしの頭の中も真っ白になった。

 創作ノートにはまだ書きたいことがあったけれど、今夜はもうよそう。ココログでも、以前は記事が消えるなんてことがあったけれど、幸いなことに最近ではない。忍者ブログは作ってまだ日が浅いが、こんなことは初めてだった。

 それはともかく、久しぶりに前掲の児童文学作品やら、小説やら、手記やらを一気に更新してハイな気分。

 『不思議な接着剤』は、原稿用紙に直せば今のところ、60枚程度になるはずだ。肝心の冒険がまだこれからなので、結構な枚数にはなるはずだが、300枚以下、できれば250枚には抑えたい。

 先は長い。賞応募は今年は無理かもしれないが、ゆっくりいきたい。焦って作品を損なうより、じっくり書きたいのだ。


 一昨日、宇佐八幡宮へ参拝に出かけ、そのときに、ちょうど日が落ちる頃だったが、すばらしい鳥の声を聴いた。以下は、ココログブログ「マダムNの覚書」からの引用。

“それまで聴きこえていたカラスを代表格とする様々な鳥たちの声が止み、辺りが静まり返りました。

その静寂そのものといった中から、高らかに、すばらしい鳥の鳴き声が響き渡りました。ピロロロとピヨピヨの中間といった感じの鳴き声でした。

静寂は続き、その鳥の声ばかりが間を置いて3回聴こえて、静寂に戻り、しばらくして元のざわつきが戻ってきました。

生まれ初めて、あんなにすばらしい鳥の声を聴きました。神気が漂う、玉を転がすような、鈴の音を想わせる……”

 野鳥の鳴き声を聴かせてくれるサイトであれこれ聴いてみたところでは、駒鳥だっただろうか、と思った。

 神主さんに伺ったが、ご存知なかった。こうしたことに詳しい職員が不在ということで、残念。

 ただ、このときのすばらしい鳥の鳴き声を聴けたことといい、息子の住む街でわが家のベランダに来るドバトと同じとはとても思えない優美な鳩たちと遊べたことといい、『不思議な接着剤』の戦いの場面で、音の玉が鍾乳洞の天井に当たって鳥に変化するという構想に肉づけがもたらされた気がした。

 ジュゲムブログ「マダムNの児童文学作品」で連載している『不思議な接着剤』では、いよいよ、幼馴染のポニーテールの可愛い利発な女の子、瞳が登場する。モデルは、当ブログで書いたマチコちゃん。彼女にまた作品の中で会えることは嬉しい。


このページのトップヘ